マンション価値の暴落が迫る「2020年問題」 東急東横線沿線(二子玉川・武蔵小杉等)への影響は?

これから「マンション価値の暴落劇」が巻き起こる?

2019年10月の巨大台風により、浸水被害のあった武蔵小杉と二子玉川。土地や建物の価値(地価)が下がることを心配されている方も多いと思います。

また、昔から不動産業界でささやかれている「2020年問題」も気になるところです。

2019年10月の台風が及ぼす影響は?

残念なことですが、安全面への不安などから、一般的に被災地域は不動産価値が下がります。

しかし大人気エリアということで、不動産会社がどう判断するかは会社ごとの判断に分かれます。

「まだまだこのエリアは人気が続くから、うちの会社なら高く買い取るよ」と判断する不動産会社がいる可能性もあります。

もし今回の被災により、引っ越しや売却を考える方は、下記のような複数会社への見積もりを行うことも1つの選択肢です。

2020年問題によるマンション価値の暴落とは?

東京都で初の分譲マンションが売り出されたのは1956年。東京には全国のマンションの4分の1以上が集中し、日本一のマンションストック数(168万戸)を誇っています。

そんな東京都の人口は2020年にピークを迎え、全国的に世帯主の年齢が60歳以上のマンションは現在、「約5割」。つまり、マンション住民の高齢化が急速に進展していると言えます。

 

また、東京23区内の分譲マンション価格は、8年ぶりに6,000万円を突破し、リーマン・ショック前、2007年のミニバブルと呼ばれた時期よりも実質価格は上がっています。

2020年東京オリンピック開催に向けてマンション業界は大盛況ですが、ブームは五輪終了とともに急速に萎み、価格の値崩れが始まると言われています。

優良タワーマンションも例外ではなく、大暴落すると囁かれているのが「2020年問題」なのです。

一般のマンション市場にも価値下落の影響がある?

2020年問題と大々的に囁かれているように、今から4年が経過する間に、マンションの価格が値崩れする可能性は非常に高いです。

そのため、消費者が購入するマンションの価格にも影響します。実際、イメージが先行していて、現在も価格が上がっているエリアは要注意と言えます。

なぜなら、市場の熱が冷めた時、大きな価格の見直しが入ると考えられるからです。

マンション価格が暴落するエリアはどこ?

イメージが先行し、現在も価格が上がっているエリアと言えば、東急東横線の「中目黒」「武蔵小杉」、東急田園都市線の「二子玉川」です。

中目黒に対する熱は冷めてきていると言われていますが、芸能人も訪れる隠れ家的な飲食店が連なっており、今でも人気がある街です。

武蔵小杉は、JR横須賀線の新駅開業前から広範囲に高層タワーマンションや商業施設の建設ラッシュが続き、注目を集めている街です。

「ムサコ妻」なる呼び名も生まれるほどで、国土交通省が公表する公示地価で毎年高い上昇率を示している点が人気を高めている理由と言えます。

マンション価格が上昇しすぎているのが「二子玉川」「武蔵小杉」

武蔵小杉(通称:ムサコ)も価格上昇が凄まじいですが、一番イメージ先行でマンション価格が上昇しているのが、東急田園都市線の二子玉川(通称:ニコタマ)です。

人気がある東急田園都市線の住みやすさNo.1の街は?駅別に紹介します!』でも、田園都市線の魅力を紹介していますが、二子玉川は異常と言えるほど、”イメージ”だけでマンション価格が上昇しています。

どのようなイメージが先行してマンション価格が上昇しているのでしょう?

ブランドイメージが高い「ニコタマ」「ムサコ」

「都心に近いわりに自然が豊かで子育てがしやすそう」「さりげなくオシャレでセンスのいい人が暮らす街」と良いイメージを持つ人は確かに多いです。

二子玉川(ニコタマ)や武蔵小杉(ムサコ)には、上質、上品、高級という「ブランドイメージ」があるのも事実。

実際に駅周辺を歩いてみると、エルメスのバーキン片手にウインドーショッピングを楽しむ若いママや、高級レストランで昼間からワインを楽しむマダムたちの姿が、あたりまえの日常風景として見られます。

現代に合った「新しいライフスタイル」

これまでの二子玉川は、どちらかというと、50代・60代の多いマダムの街といった印象がありましたが、二子玉川ライズが完成したことで、若い人々(特に若いファミリー層)の憧れの街となりました。

高齢者からファミリー、学生まで、さまざまな世代が住むようになり、街としての魅力が高まりました。今後、新しいライフスタイルや文化の発信地となる可能性を秘めた街と言う人までいます。

ちなみに武蔵小杉も、グランツリーが完成した頃から地価上昇が目立っていますね。

ニコタマ・ムサコのタワーマンション価値や、土地の地価が暴落(下落)する?

街の魅力が高まると「住んでみたい」と思う人が増加し、ニーズも高まるため、今なら高値でも売れるだろうと目論んで不動産会社もマンション価格・地価を強気に設定します。

一社が価格を上げると、他の不動産会社も連なって価格を上げます。そうなるともはや手遅れです。どんどん実情からかけ離れた価格にまで上昇していきます。

現状の二子玉川や武蔵小杉のマンション価格は実情とかけ離れていますので、暴落(下落)した時の影響は大きいです。

購入したい人は、下落を待ってからマンションを購入する・賃貸で借りるのが良いでしょう。

既に所有している人は、今のタイミングで売却を検討しておくことも1つの選択肢と思われます。

 

【参考ページ】
台風被害(浸水・雨漏り)で火災保険は使える?水災や風災の補償
マンションを購入して後悔している!?失敗した理由をランキングで紹介