不動産賃貸の敷金トラブルを回避する方法!敷金返還を求めて不動産屋と戦った2ヶ月

051

原則として敷金は全額返却できる

あまり巷では知られていませんが、原則として「敷金は全額返却できる」という事が不動産賃貸借契約の前提となっています。
しかし、なぜだか、「敷金は返ってこないもの」と認識している人が非常に多いです。

きっと、傲慢な不動産会社が多いから、借りていた部屋を退去するときに敷金が返ってこなかった人が多いためにそういう事が広まったと思われます。

敷金は「一時的に預けるお金」

敷金とは、不動産賃貸借契約を貸主(大家)と結ぶ時に「一時的に預けるお金」の事を指します。
つまり、敷金は、退去時に部屋を原状回復(元に戻す)する際に、借主(借りている側)が故意または過失が大きい場合に限り、その敷金から支払う事になっているのです。

ここでさらに、「故意または過失ってなに?」という疑問が浮かぶでしょう。

故意または過失ってどんな場合?

借主の故意とは、簡単に言えば「わざと」という意味になります。また、過失とは、「落ち度」という意味です。
では、マンションやアパートを借りて住んだ場合、どのような行為が「故意または過失がある」と判断されてしまうのでしょうか?
詳しくみていきましょう。

【故意に部屋を汚したと判断される行為】
・タバコのヤニ、黄ばみ
・壁などに穴をあけてしまった
・風呂やトイレを壊した
・壁紙を破ったなど

【過失があって部屋を汚したと判断される行為】
・家具を運ぶ時や模様替えの際に家具で床を傷つけてしまった
・家具が倒れて壁に傷をつけてしまった
・物を落として床に傷をつけてしまったなど

これらの行為は故意または過失とみなされてしまう行為の一部です。

また、住み始める前から汚れやキズがあった場合もありますので、全部が全部、敷金から支払うものとなるわけではありませんので、退去時に不動産会社へ主張する事が大事です。

さらに、綺麗なまま部屋を使用していた場合や早期退去をした場合などは、敷金が全額返ってくる可能性もありますよ。

敷金返還を求めて不動産屋と戦った2ヶ月

過去に、『敷金が返ってこない!?敷金の返還を成功させた体験談とノウハウを公開』でも話していますが、実際に私が体験した敷金返還の交渉は、非常に大変でもあり、とても勉強になりました。

これをきっかけとして、その後は、できるだけ「敷金・礼金ゼロ」の物件を探しています。

もし、今現在、もしくはこれから敷金について不動産会社とやり取りをする予定のある人は、交渉の仕方を覚えた方が身のためです。

結果的に敷金12万円のうちの3分の2、つまり、8万円を返却してもらえましたが、不動産会社と交渉した期間は実に「2ヶ月」は過ぎていたと記憶しています。

ただ、もっと手短にする方法もあります。それは、不動産会社によって違いますが、「お客様相談センター」などに相談する事です。

相談する事で、おのずと不動産会社がこちら側の主張を聞き入れてくれるようになります。きっと、不動産会社としては、「面倒な客だ」という認識(この場合は、面倒な客と思われても良いんです)ですので、速やかに対応してくれます。

不動産賃貸の敷金トラブルを回避する方法

そもそも、敷金や礼金って、契約の段階で預けるべきなのかという問題もあります。
原状回復時に請求された金額を払えばいいと思いますが、大家からしたらちゃんとお金を支払ってくれる保証が無いから預かるという考えなのも理解できます。

一方、礼金は、謝礼金といって、今と違い物件数が人口よりも少なかったため、「家を貸してくれてありがとう」という気持ちを込めたというのが始まりとなっています。
今の時代、人口よりもはるかに物件数が上回っていますので、正直、礼金は払わなくていいと思っても問題ありませんよ。

不動産会社と契約する時に、『空室が多い時代ですし、礼金は払わなくても良いですよね?この物件じゃなくても他にいっぱい物件は余っていますしね…。』と言えば、じゃあ…となることが多いので実践してみてくださいね。

「敷金・礼金ゼロ」の物件で問題解決?

話を敷金トラブルを回避する話に戻します。敷金トラブルを回避する方法は、一つしかありません。

それは、私が今そうしているように、始めから『払わない(預けない)』という選択をする事です。つまり、『敷金・礼金ゼロ』の物件を探し契約すれば、敷金トラブルに巻き込まれる可能性がグっと下がります。

その中でも、【レオパレス21】は、「敷金・礼金ゼロ」の物件を多く扱っている不動産会社でもあります。この機会に初期費用を抑えた、好みのお部屋を探してみてはいかがですか。

また、『敷金が返ってこない!?敷金の返還を成功させた体験談とノウハウを公開』も一緒に参考にしてみてくださいね。